ビュー(View)とは

ビュー(View)は、三次元の画像を表示する、SOLAのオブジェクトです。分かりやすく、3Dビューと明記することもあります。3DCGアプリケーションでは、ビューポートと呼ばれることもあります。SOLAのビューは、ワールドのカメラを投影する表示機能と、マウス操作で画面移動などをおこなうツール機能を管理します。ワールドは、3D情報を管理、編集する SOLAのオブジェクトです。一方で、ビューは特定のカメラから見たワールドを表示する「窓」の役割です。

階層と投影

ビューの階層

ビューは 3層のレイヤー構造になっています。最下層にあたる第1層が、スカイビュー。無限遠方の背景を表示します。第2層がワールドビュー。通常の表示に使用します。第3層は、UI(ユーアイ)ビュー。画面の移動に関わらず、常に全面、固定位置に表示されます。特殊な階層に、衝突(コリジョン)ビューがあります。衝突ビューは画面に表示されませんが、衝突判定などで利用されます。それぞれに割り当てられたワールドのカメラから見た3D空間投影されます。

ツール

ビューには画面移動などをおこなうツールがあります。それぞれのツールは変更可能なプロパティを持ちます。ビューへのすべてのマウス操作は、ワールドビューに対しておこなわれます。

カメラ (Camera)
単位系や、座標軸などのプロパティ、画面移動系のコマンドを管理するオブジェクトです。ビューへのマウス操作は対応しません。
トラック (Truck)
ビューをドラッグし、掴み移動します。クリック地点が、カーソル位置に合うようカメラが移動します。
パン、首振り (Pan)
ビューをドラッグし、上下左右を見回します。ドラッグ量により、回転速度が変わります。flipH、flipVプロパティで、回転方向を変更できます。
オービット、旋回 (Orbit)
ビューをドラッグし、鳥のように旋回移動します。クリック地点を旋回の中心になります。ドラッグ量で旋回速度が変化します。flipH、flipVプロパティで、回転方向を変更できます。
ロール (Roll)
ビューを左右にドラッグし、カメラを傾けます。
ドリー (Dolly)
ビューを前後にドラッグし、前へ後ろへ移動します。クリック地点と現在のカメラ位置の距離に応じて、移動量が変化します。
ズーム (Zoom)
ビューを前後にドラッグし、カメラの画角を変更します。画角の変更は画面を拡大縮小する視覚効果です。最低画角値以下、最高画角値以上には変化しません。
ワープ (Warp)
ビューの注目したい物体を、マウスボタンダウンします。マウスボタンを押している間、クリック地点へと徐々に近づいていきます。Timerプロパティで、移動時間を指定できます。
ウォークスルー (Walk)
ビューをドラッグし、歩行します。ドラッグ量に応じて、移動量回転量が変化します。topSpeedプロパティで、最大移動速度を変更できます。このツールでは、衝突判定をおこなうことが可能です。
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